快闘ハチャメチャ団

アンスル(男/大人/吸血鬼/リーダー)
生前は精霊術師だった吸血鬼。生前の記憶や自身が吸血鬼になった時の記憶が曖昧。元々は聖北教徒だったこともあり、吸血鬼になった自分に絶望し、対象消去されるよう色々試したが、上手く行かなかった。とはいえ、封印されるのも嫌だし半ばヤケクソで冒険者になり一人でゴブリン退治に行こうとしたところにユウヒから同行の申し出を受ける。
 誰にでも優しく、お人好しなようだが、そうでもない。みんなにやさしく皆に冷たい。割と冷静で現実的な判断をする。交渉能力は確実にアンスルがチームで一番高いが、変なところでずれているというか、天然なところも相まって吸血鬼としても冒険者としても中途半端。人を見る目が壊滅的に無いとはユウヒ談。優雅な立ち振る舞いや上品な物言いは冒険者に似つかわしくない。ユウヒとフブキからリーダーの役割を押し付けられてるが、アンスル本人はユウヒこそリーダーに相応しいと思っているし、依頼によってはユウヒが指揮をとることもよくある。
 吸血鬼なので、敬虔なる聖北の徒であるソウェイルが苦手。死霊術師であるフブキとは気が合うらしい。ミゾレやソーンのことは結構頼りにしている。ヤケクソで冒険者になった自分をフォローしてくれるユウヒには絶大な信頼を寄せている。
 メレンダ街でアリスという妖精人形に懐かれる。
ユウヒ(男/若者/剣を獲物とする冒険者/サブリーダー)
子供の頃から冒険者に憧れていた青年。半ば村を飛び出す形で冒険者になった。子供の頃から憧れていただけのことはあり、冒険者としてはチームで一番優秀である。武器は長剣。珍しい剣を集めたがる収集家な一面がある。アンスルがゴブリン退治の依頼を受けた時、宿の主人はアンスルがソロの冒険者だとは思っておらず、冒険者の腕前に不相応の依頼を渡してしまったと急遽ユウヒにアンスルを手助けするよう依頼する。依頼を受け、アンスルを気に入ったユウヒはそれ以降アンスルに着いていくことを決める。付き合いが長いこともあり、アンスルはユウヒにとって掛け替えのない親友である。
仕事モードのときは合理的な判断をする事が多いが、シアという死霊術師の子供を拾ってきたりと、根はかなりのお人好しでお節介焼き。女性や変なのに妙にモテる。剣士として魔術師であるミゾレのことは尊敬していて、よく二人で依頼を受けたりする良いコンビ。ソーンは戦士同士の良いライバル。フブキとはアンスルを見守り隊の同志であり悪友。ソウェイルがことあるごとにアンスルとフブキを改宗させようとする姿にはいろいろ通り越して尊敬の念を抱く。
 アサヒという双子の妹がいるせいか、よく見ると女顔。
フブキ(女/若者/死霊術師兼盗賊)
 幼いころ、冒険者をしていた両親と旅の途中で生き別れ、スラム街で一人たくましく育った死霊術師兼盗賊。生きるために色んなことをしたが、身体だけは売ってねえとしょっちゅう主張している。スラム街で死に逝く人々の恨みの念や後悔の念を聞いているうちにいつの間にか死霊術が使えるようになっていたりと、弱きものに寄り添う一面もあるが、基本的には物事を楽しいかどうかで判断する根っからの混沌派。ソロ冒険者を装い、即席パーティに潜って依頼をこなしては、報酬を全部ひとり占めにして逃げるという小悪党をやっていたが、アサヒとアンスルと組んだときに遂に二人に捕まる。その時にアンスルから説教を食らったことにムカついたので、改心したふりをして一緒にパーティを組んで罠の解除とか失敗しまくって足を引っ張ろうと思っていたが、アンスルとアサヒがあまりにハイリスクハイリターンな依頼を受けるために、真面目にやらないと死ぬと悟り、そのままなし崩し的に仲間に。今ではなんだかんだと二人のことが好きになったようだ。
 アンスルの不器用で危なっかしい生き方を隣で笑うのが最近の生きがい。アサヒをからかうのも楽しい。ミゾレのことは妹のように思っている。ソーンとは喧嘩仲間。ソウェイルは宗教上の問題で苦手だが、からかうと楽しい。
 ロージアという吸血鬼に、死後、眷属にされる呪いを受けてからは死ぬことに関してことさら慎重になった。命を狙われるたびに「殺せるもんなら殺してみろー! 即吸血鬼になって甦って復讐してやるー!!!」と叫んでいるが今のところ死ぬ様子はない。
(フブキもミゾレも自覚はないが、二人は血のつながった姉妹)
ミゾレ(女/子ども/魔術師/参謀)
 冒険者をしていた両親と物心つく前に死に別れ、魔術の才能を見出したとある魔術師の元で弟子として育った天才魔術師の少女。親代わりのその魔術師は、デュマディオの師でもあり、そのせいで魔術師学連から追放された過去を持っており、ミゾレとデュマディオは直接会ったことはないが兄弟弟子。育ちの所為か、妙に子供らしくない考え方をする。トイレが詰まって困ると清掃局に依頼した際、冒険者を雇って原因究明にあたると返答されたので依頼人の依頼人としてミゾレが同行を申し出た。その時に雇われた冒険者がアンスル、ユウヒ、フブキの三人だった。下水道つまりを解決し、その仔細をミゾレが師へと報告すると、師はとある魔術師の老婆の話をミゾレにする。老婆の様子を見るために、ミゾレはアンスル一向と清掃局へ行き、ハンナ・ミュラーの家へ。なんやかんやあって、冒険者という職業に興味を持ったミゾレはアンスルたちのパーティへの加入を決意する。
 アンスルのことは頼りないリーダー(本当はユウヒがリーダーだと思っているが、ユウヒとフブキがアンスルがリーダーだと言い張るため)だと思っている。フブキは姉のように慕っている。ソーンは筋肉馬鹿だなーと思っているが、その愚直さがまぶしい。ソウェイルとはよく議論を交わす仲。ユウヒには並ならぬ情を抱いていて、ユウヒと二人の時は子供っぽい一面をよく見せる。趣味はバザー荒らし。わりとクソガキ。
ソーン(男/若者/傭兵)
 キーレ育ちの青年。妖魔から人々を守る傭兵になりたいと思い、ちまちま妖魔退治の依頼を受けていたところ、アンスル達と出会い、修行がてら冒険者をすることを決意した。愚直で素直なお人よし。特別信心深いわけではないが、一般的な聖北信者。情に厚く、筋肉でものを考える傾向にある。フブキとは喧嘩仲間。アンスルは優雅でかっこいい。ソウェイルはいい奴。ミゾレは頭良くてスゲーやつ。ユウヒはライバル。
 武器は斧。ユウヒが剣を使っているせいか、剣は絶対使いたがらない。
ソウェイル(男/大人/敬虔なる聖北の徒)
 敬虔なる聖北の徒。神に仕え、弱きを助け、無知により彷徨う子羊たちに導きの光を与えることを使命とする。平和を心から願う強い精神の持ち主。アンスルとフブキをなんとか聖北の力で救おうと日々努力するが報われない。アンスルとは別の方向で天然。吸血鬼と神父のくせに割と似た者同士だと仲間内で揶揄される。
 アンスルに対し、最初は憐憫の情を抱いていたが、最近は何としても祓ってやると躍起になって来ている。フブキのことも改宗させようと躍起になっている。ミゾレにも信仰を説き、善き魔術師になるよう願っている。そんなソウェイルの癒しはソーン。ソーンマジ癒される。ユウヒの心の清さを認めているが、なぜそんなにも不心得者なのかと首を傾げる毎日。