13番都市小ネタ

トモ12歳、マサキ13歳、ニード19歳
「トモちゃん! 大丈夫?!」
「へっ? 何が?」
「いや、だって……足から血が垂れてる……」
「はぁ? 何言って……ってホントだ!!」
「いっ、痛く無いんすか?!」
「痛くないし、どこも怪我なんてしてない!」
「じゃあなんで?! イサクさん! イサクさあぁん!!」
「おーどうしたガキんちょども」
「トモちゃんが死んじゃうぅ!」
「えっ、オレ死ぬの?! マサ兄オレ死ぬの?!」
「はあ? おめぇら何言ってんだ? とりあえず落ち着け。特にマサキ」
「だっ、だってトモちゃんから血があぁ……」
「でっ、でも! オレどこも痛くないし怪我もしてないよ!」
「このまま血が止まらなくてトモちゃん死んじゃったらどうしよう……」
「やだ! やだよオレまだ死にたくないいぃ!!」
「えぇい! トモもマサキも泣くな!! 死なねーから!! とりあえずトモは医療団とこ行ってこい!」
「死なない?」
「死なん! レイアがちゃんと説明してくれっからとりあえず行ってこい!!」
「はぁい……ぐすっ……」
「あーもーそうだな。家には女はトモだけだもんな。マサキもトモも知らなくて当然なんだよなあ」
「父さん! トモが足から血を流してたけど、何があったの?! うわ、マサキ泣いてるし!!」
「トモもそういう歳だってことだよ、ニード」
「もしかして、トモ病気なの?!」
「ニード、おめーもしらねぇのか……俺、子育て下手なのかねえ。あぁもう泣くなマサキ。ニードもおめぇ良い歳こいて彼女の1人も居ねえのか。しかもおめぇも泣いてんのか」

せーりについて説明してあげました

「ってことはトモちゃんは健康で、死なないんすね?」
「とりあえずはなー。ま、大人の女性の身体になったってこった」
「まだトモに結婚は早いよ父さん!」
「落ち着けシスコン。てめえのその発想が早ぇよ」
「どうしよう……トモに彼氏ができてそのまま結婚したらどうしよう……」
「ニードさん、申し訳ないけど、気持ち悪いッス」
「俺、マジで子育ての仕方間違ったかなー。しっかし、んー今夜は赤飯炊くかー」
「えっ、何でッスか?」
「女の子が大人になった日にゃお祝いするのが通例なんだよ」
「おれとかマサキの精通の時は爆笑されただけだったのに?」
「なんで野郎の精通なんて祝わにゃいけねーんだよ阿呆」
「それもそうか」