設定

世界観の設定はもしよろしければご自由にご利用ください。改変などもどうぞご自由に。特に報告も要らないです。
【夢見とは】
夢見というのは、人の形をしながら体のどこかに動物の特徴を持つ、人ならざる生き物のこと。彼らの持つ動物の特徴も夢見ごとに共通というわけではなく、個人で違うらしい。親の特徴を受け継ぐわけでもないらしい。彼らは、普段夢を見ることがないという。人生で一度も夢を見ないことが殆どなのだそうだ。にもかかわらず彼らが夢見と名乗るのは、夢で運命の相手を見るからである。夢見が見る夢は運命の相手の夢だけで、人間が見るような意味のない、いわゆる普通の夢は見ない。夢を見る夢見は大体集落で十年に1人くらい。もちろん、多い時もあるし、誰も夢を見ない時もある。
夢見が夢に見る運命の相手は人間に限らず多岐にわたる。動植物はもちろん、建造物やただの石ころを夢に見る事もある。それでも、夢見は運命の相手を絶対に違えない。そういう種族なのである。夢を見ても、運命の相手と実際に出会えるかはまた別の話だし、受け入れて貰えるかも別の話だし、受け入れて貰えたとしても客観的に見て夢見が幸せかっていうのも別の話だけれど、夢を見ることが夢見の一つの幸せだし、相手と出会えることが幸せだし、受け入れて貰えたなら他には何も望まないのが夢見。逆に言えばそれだけが夢見の幸せだから、人間の言う「幸せ」には興味ないし、人間の望む「幸せ」に幸福感はおぼえない夢見が一般的。あくまで一般的。
夢見に仕えてもらった運命の人は絶対成功するというジンクスがあり、夢見はよく奴隷にされる。その上彼らは、感情と言うものが乏しく、人間たちと意思の疎通を図ろうと努力すると言う事をしない。隠れて暮らすのが嫌だったり夢を見て集落を出る夢見がたまに居るが、珍しい。大抵の夢見は集落のなかで子を為しひっそりと暮らす。
【この物語の舞台】

イメージとしては大航海時代のヨーロッパ(北部)と現代の発展途上国(南部)を足して混ぜた感じ。
北と南と中部に大きい国が一ずつあって、三国の属国の細々とした国がある。南に行けば行くほどカタカナの名前の人が少なくなって、北に行けば行くほど漢字の名前の人が少なくなる。言語も南系と北系に大別できて、中部では共通語が話されている。カタカナと漢字の名前の人も半々くらい。名前表記がカタカナで読み方が漢字よりだったり、その逆だったりは中部に多い。
北には山が多く、南は湿地帯が多い。南西部と北端に大きな山脈があり、北部の山脈の向こうは氷に閉ざされている。南西部の海には島が多い。東の海は海流が早く漁をするにも命がけなので、海産物は西の方が多く安い。そのかわり東の海でとれる魚には美味しいものが多い。
魔法は無くはないけど、あるとも言い難い。現実世界の呪術が実際に不思議な力として存在しますって感じ。悪魔召喚!とか精霊さんとお話!とかはできないけど、人を呪ったり、回復力を高めたりはできる。クトゥルフの呼び声の呪文みたいな感じ? 当然、夢見の方がそういう超自然的な力を扱える人が多いけど、人間には使えないわけじゃない。炎だしたり水操ったりは出来ないけど、力の強い人だと天気を動かしたり、言葉を使わずに意志の疎通をはかれたりはするが、大がかりな儀式が必要。
夢見達は、南北に散り散りになって、それぞれの集落でひっそりと暮らしています。中部では人間の交流が盛んなので夢見の集落は少ないです。
【登場人物】
夢見の夢見る永久の幸せ
夢見のユキと旅人トモのラブラブ軟禁生活
トモ
さすらいの旅人。好奇心の赴くままに世界を旅して回って、そろそろ故郷に帰るかーって思ってた時にうっかりユキのいる夢見の集落に迷い込んで彼や此れやといううちに軟禁生活する羽目になってしまった運のない人。幼い頃に出会った夢見の所為で夢見に詳しいが、苦手意識も抱いている。男勝りな世話焼き姉さん。
ユキ
トモを夢に見た夢見の少女。少し愚鈍なところがあり、家事は苦手。トモが運命の相手なので、トモに尽くそう。何とかしてトモを幸せにしようと尽力している。耳がウサギさん。
フリニカル
ユキの元婚約者。ユキが夢を見なければそのまま結婚し子を成す予定だったが、ユキが夢を見たため婚約破棄。以前、人間社会で生活していた事もあり、現在は、トモの相談役兼見張り役を任されている。他の夢見に比べれば、多少は人間らしい夢見。目が鳥目。
夢見る旅人
トモが旅をしていた頃の話
トモ
夢見の夢見る永久の幸せを参照
ピピ・ウィグルア
北方の街でトモが出会った夢見を研究している施設の研究生。少々頼りないが純粋な心を持った素直な少年。オリジナルはクリオさん宅のお子さん。
玲・グラスィエ
北方の街でトモが出会った夢見を研究している研究者。ピピの面倒を見ている人徳者。オリジナルはクリオさん宅のお子さん。
夢に流離い人
傭兵の正樹と夢見の岬、岬を夢に見た夢見の遊々の珍道中
正樹
仕事を探して一人旅をしている道中で、運命の相手を探して旅をしている岬を保護。さらに岬についてきた遊々も成り行きで保護したお人好しの青年。
とある女性を夢に見て、彼女に人生を捧げようと旅をする夢見。運命の相手が女性だからか、基本的に女性に優しい。オリジナルはゆきちゃん宅のお子さん。
遊々
岬が運命の相手の夢見。基本的に岬にしか興味がないが、最低限の協調性は見せる。オリジナルは畔さん宅のお子さん。